涙かわかねど・・・

月日が流れるのは誠に早く、1月25日 前住職の七回忌法要を勤めさせていただきました。
出勤ご法中は参り合い寺の覚照寺さま、心光寺さま、そして南光寺さま、淨満寺さまにお願いいたしまして、ご門徒との皆さんと共に「正信偈六首引」をお勤めいたしました。今回のご講師は福岡 因福寺田尻誠之先生、先生のご両親が前住職の仲人で、それ以降今もずっとお付き合いをいただいています。父との思い出話を交えながら、生死無常の理(ことわり)を、南無阿弥陀仏のお心をお話いただきました。

父が亡くなりましてからの何年間も、父のことを思い出して涙したり、また父のことを思い出して家族で大笑いしたり悲喜こもごも、皆で励まし合いながらこれまで歩んで参りました。涙は今もかわきませんが、その涙の中で気づかされるみ法の慶びに出遇わせてくれたのも父でした。
振り返ると、これまで足踏みしたり時には突っ走ったり転んだり、父の背中を追いかけながらとにかく懸命に生きてきたように思います。そんな私をご門徒をはじめ本当に多くの方々に支えていただきましたこと感謝にたえません。
これからも、父をはじめ先人方の生き方に学び、住職として精一杯勤めさせていただく所存です。そして、父がいのちがけで遺してくれたこの本堂を基盤に、お念仏のみ教えが広く伝わっていくことを願っています。

この度は、七回忌の仏縁を通して、多くの方にお参りいただきましたこと篤く御礼申し上げます。

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