シャリ

世の中に用いられる言葉で、『えっ、あれも…これも仏教語?』という言葉がたくさんあります。それを一語紹介。
先日 会合の後あるお店に食事に行った時のこと、いきなり銅鑼がなって『ただいま銀シャリが炊きあがりました、どうぞご注文を!』と店内に響き渡るほど威勢のいい声で店員さんが勧めておりました。
銀シャリのシャリ、「シャリ」とは漢字で書くと「舎利」、サンスクリット語の「シャリーラ」を音写したものだそうです。シャリーラとは、もともと身体を意味する語ですが、やがて釈尊や聖者の遺骨を意味する言葉になりました。お釈迦さまの遺骨を「仏舎利(ぶっしゃり)」といいます。
お釈迦さまがお亡くなりになったとき、その遺体は火葬にされましたが、その遺骨を求め8つの部族が争いまして、結局遺骨を8等分されました。仏舎利をもらった8つの部族は、それぞれその遺骨を自分の国に持ち帰り「塔」を建てまして、それが「仏舎利塔」といわれるものです。後世、アショーカ王は8ヵ所に埋葬されていた遺骨をさらに分骨し、全インドに八万四千の仏舎利を建てたと伝えられています。
そういえば、寿司屋さんでも白い米飯を「シャリ」と呼んでいますが、これは銀飯の艶やかな色や形が仏舎利に似ているところから来ているといわれています。
シャリ舎利、いい響きですね! お寿司がたべたくなります。 秋だからサンマあたりかな・・・

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