教区750回大遠忌法要のご報告

2013年は鹿児島教区・鹿児島別院 親鸞聖人750回大遠忌法要勤修の年でした。このご法要に向けて教区内の寺院また各教化団体等、会議協議を重ね準備を整えてまいりました。また現在私が代表を務めさせていただいている【鹿児島雅友会】におきましても1年以上前からこの御法要に照準を合わせて研鑽に励んだことでした。

まずは大遠忌法要に先立って開催された10月19、20日の【BOUZ MEETS FES】というイベントでの雅楽の演奏。境内地には特設ステージがセッテイングされ、様々なアーティストらの演奏があったり、ラジオ番組が生放送されたり、その他にもマルシェ、念珠作り、ネイルサロンやマッサージコーナーなどが境内地に配置され、観客が自由に立ち寄れる空間が出来上がりました。『誰でも気軽にお寺に来てもらおう』 『お寺ってこんなに楽しいんだ』というコンセプトのもと開催された2日間はお寺の無限なる可能性を感じることができる楽しい集いとなりました。

このイベントの演奏にあたって私たちが挑戦した新曲が、1980年代に活躍したYMO(坂本龍一ら)の東風で、原曲よりもかなりスローテンポに雅楽らしく仕上がりました。またこの度 鹿児島には数人しかいないというハープ奏者の方に参加していただき、ハープと雅楽のコラボレーションも実現しました。とても新鮮で聴衆の方からの感想もなかなかの評判をいただきました。その他にも3曲を披露。また「清浄音」という声明(節のあるおつとめ)のコーナーもあり、重誓偈律曲などを唱えたことでした。

そして、11月5〜9日まで5日間計8座 大遠忌法要が勤修されました。前半の5座は新門さま、後半の3座は御門主さま御出座により賑々しくお勤まりでした。私ども雅友会は法要の主軸で大切なお役目があります。お勤めを正しい音程や作法で引っ張っていく立場にありますし、雅楽を奏でることで法要全体の荘厳な雰囲気が醸し出されます。その重責は会員僧侶一人ひとりが背負い、しかりと勤めたことは誠に素晴らしいことでありました。これまで練習を積み重ねてきたその過程が幾分か形として現れたことが私どもとしても嬉しい限りです。

さて、この度のご法要で御門主さまも新門さまも、鹿児島における念仏弾圧の歴史にふれながら、南無阿弥陀仏のみ教えをいただく人生の歩みの尊さと力強さをご教示くださいました。これらのお言葉を拝受し、これからの宗門、またこれからの鹿児島の念仏弘通のために精進してまいりたいものです。

このご法要に際し、ご協力してくださいましたご門徒をはじめ教区の先生方、全ての方に心より感謝申し上げます。

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