野外フェスに僧侶出現!

「僕らの街は 僕らで創る」をコンセプトに【Walk in Fess2016】が桜島の総合グランドで開催されました。この大規模な野外フェスに私ども「鹿児島教区雅友会」が出演させていただきました。野外の音楽フェスに僧侶が演奏する、それもお袈裟を纏い普段の僧侶のそのままで、というスタイルは、鹿児島では事前にかなり話題になっていたそうです。 今回依頼をいただいたのは、WALK IN STUDIO 代表の野間さん、鹿児島の音楽業界の風雲児です。野間さんとの出会いは鹿児島教区主催の【BOUZ MEETS FESS 2015】、音響全般を担当されその時に私たちの演奏を聴き、雅楽の音色に大変感銘を受けたようでオファーをいただいたことです。
 今回は古典曲は勿論のこと、新たな取り組みとしてドラムとベースとのコラボレーションに挑戦してみました。これまではピアノやハープとのコラボは経験しましたが、全く違う感じで最初は少し戸惑いましたが、練習の度ごとにしっくりまとまっていきました。一週間前の「キャパルボホール」での練習のいい感覚を残しつつ本番に臨みました。

 当日は快晴! 日曜日のため、皆 法務を終えて桜島に集合。芝生にはテントが張り巡らされ、飲食出店もズラリと立ち並び、THE野外フェスといった雰囲気は抜群に気持ちよかったですね。ステージは4つほどあり、私たち雅友会の演奏は有り難いことにメインのステージ。その大きさにテンションもモチベーションもぐんぐん上昇していきます。 いよいよ出番の頃、私たちはさすがにミュージシャンではないので、演奏前ステージの前のお客さんの数はまあまあといった状態でしたが、演奏を始めると一挙に人がどっと集まってきました。これが雅楽の力、音色の魅力なんだなと改めて感じましたね。古典曲にもゆったりと耳を傾けていただきましたが、途中からドラムとベースが入ると、会場から『おおー』と、感嘆の声が上がりました。これまでも様々なところで演奏してきましたが、初めての経験でした。演奏を終えると多くの方に拍手をいただき、大変嬉しく思うことでした。

 当日も後日になってからも、多くの方達から特に音楽関係者から絶賛のお声をいただたことも有り難く、少しでも雅楽の魅力をお伝えできたことに喜びも感じます。 雅楽に触れた方達が、仏教に興味を持ったり、お寺に参ったり、み教えに耳を傾けたりと、仏縁が広がり深まっていくと、こんなに嬉しいことはない。そんな可能性を感じながらその日を終えました。僧侶がお寺が、世間に出て行く、足を運んでいく。そんなことも大切なのかもしれません。

 今回、こうした演奏の機会を提供してくださったWALK IN STUDIO関係者の皆さん、ありがとうございました。 FESS2016おつかれさまでした。
※MBCテレビ番組「てげてげ」で報道されました

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