奄美の地に雅楽が響く

7月9日(日)奄美大島の瀬戸内町にある報恩寺さんで寺フェスが開催され、鹿児島教区雅友会が雅楽演奏会を行いました。雅友会、いや本願寺派の歴史の中で、僧侶が奄美で雅楽を演奏するのは初なのではないかと思われます。歴史の1ページに刻まれたことは感慨無量であり、私たちの誇りでもあります。

さて、午前中の便で奄美入り、空港でレンタカーを借り瀬戸内町までは約2時間の道のりは遠いようであっという間、車の中から海や山を眺めたり、道中で奄美名物の鶏飯を食べたりと満喫しました。やはり奄美は手つかずの自然がかなり魅力的で、山の色も海の色も格別! ここ数年、奄美群島が注目され観光客が急激に増加しているのが分かるようでした。

いよいよ到着。寺フェスと題した報恩寺さんのこのお寺の行事は第2回目ということでしたが、本堂内は満員! 地域の方々が私たちを丁寧に迎えてくださいまして、歓迎の島唄からはじまり、フラダンス等、見ごたえ聴きごたえがあり大変うれしく有難いことでした。
演奏会では真剣にまた楽しそうに耳を傾けてくださる表情が印象的で、奄美の方々のあたたかさを感じました。奄美大島には本願寺の寺院は名瀬と古仁屋の2ヶ寺のみで、開教の歴史は浅いですが、こうした行事を通してお寺や僧侶を身近に感じ、仏法に触れるきっかけになると良いですね。
奄美大島に雅楽の音色が響いたその日は、私にとって特別な日になりました。

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