ちょうど1年前頃、本屋さんで目に留まり購入した絵本 【おこだでませんように】
結構話題作で、この季節には本屋の絵本コーナーに必ずといっていいほど置いています。小学館出版で作者はくすのきしげのり氏 絵は石井聖岳氏。作者のくすのきさんは小学校教員であり実体験をもとにつくられた本だそうです。
主人公のぼくがつぶやく・・・
『ぼくは いつも おこられる
きのうも おこられたし きょうも おこられてる
ぼくは どないしたら おこられへんのやろ
ぼくは どないしたら ほめてもらえるのやろ・・』
私も同じような経験があります。児童クラブでお預かりしているワイルド系の男の子(鹿児島では きかん坊とかきかんたれ等と呼んだりしますが・・・)、接していると確かにちょっと乱暴だったりいたずらが度を越していたりすることがしばしばあり、気づいたら一昨日も叱り昨日も叱り・・・叱ってばかりいるような気がする。
その子には元気坊主ならではのイイところが沢山あるんだけど、どうもいけないところばかりが目に留まり、やっぱり今日も叱っている・・・こういったことって私もそうですが、親である方また教師、誰しも経験があるかもしれませんね。
この絵本、読み終わりますと、ずばり胸が痛みます。
しかし、子どもとの接し方や眼差し等、親としてのありよう 教育者としてのあり方をあらためて考える機会を与えてくれます。
人として不完全である私たちだからこそ、仏法に触れ 仏さまの視点をいただく、その視点から子どもを受けとめていく、そんなことをも考えることでした。
私たち大人こそがとらわれなない素直な眼差しをもって子どもと接していきたいものです。
保育園から小学校位のお父さんお母さん、また先生方にも是非おススメしたい絵本です。