明日がくることは奇跡!

みなさんに明日が来ることは奇跡です。それを知ってるだけで、
日常は幸せなことだらけで溢れています。  長島千恵
この言葉は、乳ガンを患い24歳にして亡くなった長島千恵さんの言葉です。ただ今 全国上映中の『余命1ヶ月の花嫁』のモデルになった方で、彼女は「生きていることの幸せを知ってほしい」という願いを込めてこのメッセージを残してくれました。

私たちは何気なく毎日を過ごしていると、今ある現状をついついあたりまえと捉えがちですが、この言葉がそれを覆してくれます。
食事ができること  話ができること  夜になると眠り、そしてまた朝がやってくること  笑えること  泣けること  そして 生きていること・・・私たちはそのありがたさを深く感じているでしょうか?

私たちは尊い御縁によってこの世に人間として生まれさせていただきました。そして、いただいたいのちをまさしく生かされて生きております。しかし、そのいのちは風に吹かれるロウソクの灯火のように明日この世に存在しているかどうかわからない無常なるいのちであります。無常なるいのちならばこそ、今日というこの日を迎えられたことは決してあたりまえではありません。
こうしてせっかくいのちをいただいた私たちですが、振り返れば思い通りにならないからと愚痴をこぼし、時には周りの状況のせいにしたり・・・恥ずかしいかぎりの姿です。あたりまえではなく、ありがたいといただけない私たち、その姿は無明の闇をさまよっていることに他なりません。

さて、阿弥陀如来の智慧の光は無明の闇をさまよう私たちに向けられ、常に照らし護り、どうか気づいてくれよと導いてくださいます。そのはたらきに、その願いに出遇った時、新たなめざめにつながるといえましょう。
共々に“あたりまえ”ではなく“ありがたい”と感謝させていただきながらこの人生を歩んでいきたいものです。いま 長島千恵さんのメッセージが心に響きます。

先頭へ