曽根崎心中 現代に

正心寺で2年前にライブをしたミュージシャンRay Yamadaさん出演の舞台「Ay 曽根崎心中」を観劇に新国立劇場へ行きました。この舞台の原作は近松門左衛門の「曾根崎心中」を阿木曜子さんがアレンジしプロデュース、フラメンコと共に描くという斬新で秀逸な作品、音楽監督は宇崎竜童さんです。公演中は天皇皇后両陛下も観劇したことが夕方のニュースで報道されるほどの注目作品でした。劇中でレイさんは主人公お初の心を歌で表現されていました。徳兵衛の歌は三浦裕太朗、九平次の歌が若旦那(湘南乃風)、語りが仲代達矢さんなど、キャスト陣が超豪華!
 そんな中でも、レイさんの存在感抜群! 改めて凄さを感じました。というか、レイさんの声と歌が舞台の雰囲気を作っているといっても過言ではないくらい。レイさんはどこでもレイさん、レイワールドを展開されていました。人生がままならぬことの切なさ苦悩を歌い、徳兵衛お初2人の情熱を歌で現し、再会を願いつつ別れの悲しみ寂しさをも歌で包み込む。歌の強と弱、動と静、情熱と冷静、もう完璧でしたね! フラメンコの熱と音とパワーとで織りなす演出は最高に面白く楽しみました。
 終演後、楽屋見舞いに行きましたが、舞台を降りると、いつもながらの気さくでお茶目なレイさん、そのギャップがまた魅力的でした。これを機に更なる活躍が期待されます。
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