今回は正心保育園の保育士である瀬戸口真美先生が【素晴らしい出あいがあり、今の私がいる】という題で書いておりますので、どうぞお読みください。
朝、登園してくると『み仏さま おはようございます』 そしてお仏壇の前で小さな両手を合わせ静かに心を落ち着かせお参りする子ども達。 どの子の姿を見ても、とても微笑ましく私が仏の子をお預かりしていることに喜びを感じる瞬間です。
私は良きご縁を頂き正心保育園で勤めさせていただきまして6年が経とうしています。
最初の頃はただただ子ども達と向き合うのが精一杯で、子ども達に仏さまの教えをどう伝え話せばよいのか不安と戸惑いばかりでした。そんな中 研修に参加させて頂いたり、お寺のご法座で聴聞させていただいたりする中で、少しずつ仏さまのことを知ることができ、聞けば聞くほど仏さまの心の広さ温かさ優しさに心うたれてきました。
『み仏さまは嬉しい時も楽しい時も悲しい時も悔しい時も、いつでもどこでも私のそばにいて寄り添ってくださる、そしてみ仏さまはどんなものでも手を差し伸べお救いくださる』この言葉に励まされ、また日々一緒にいる子ども達の姿に接し、私の考え方もどんどん変わってきました。
何か困難なことがあればついつい私ばかり・・・と思ってしまったり、何かに挑戦しようとしても出来ないと思うと挑戦せず、挑戦しても失敗してしまうともう二度としたくない、失敗が重なると また失敗するのでは・・・とおそれて新しいことに挑戦しなかったりする私でした。
一方子ども達は、出来ることも出来ないことも何でも思いっきり体当たりで、その時を楽しみながら色んな方法をそれぞれ見つけ出し一生懸命に行い、また友だちと声を掛け合い励まし合い、その友だちが出来るようになると、まるで自分のことのように喜び合う、そんな姿を見て大人ではとても敵わないやる気と発想の素晴らしさや無限の可能性に驚かされます。
子ども達と過ごす中で、どんなことにでも挑戦し悔しい思いや達成感を味わうことで学ぶことがあること、たとえ失敗しても一生懸命にすることの大切さを改めて気づくことができ、私自身子ども達から多くのパワーをもらい新しいことにも挑戦できるようになりました。
このように、仏さまと子ども達との素晴らしい出あいがあったおかげで、私は一人ではなく支えて下さる多くの方々のはたらきで成長していけることに気づき、感謝の心を持って生活することの大切さを日々感じています。
これからも仏さまに手を合わせながら、子ども達と共に学び合い喜び合い成長していきたいです。またこれまでの出あいの中で学んだことを子ども達との関わりの中で伝えていきたいと思います。
私の中で仏さまと子ども達との素晴らしい出あいは、今まで気づくことのできない自分に気づくことができ、私の人生の中での「宝」となっています。