こころよ

NHKに「にほんごで あそぼ」という子ども向け番組があります。子ども向けではありますが、文学・詩・落語など多ジャンルのものが混ざり合って構成されており、大人が見ても結構おもしろい番組です。
詩人 金子みすずさんの作品を歌にしたり、古典落語のフレーズを現代風にアレンジしたりと、日本のことばの素晴らしさを教えてくれます。

その番組の中で【こころよ】という歌がありますが、これはもともと、八木重吉さん(1898?1927)の詩です。彼の作品をいくつか読んでみたのですが、実に純粋で美しく透明性がある、と同時に敬虔なクリスチャンであるがゆえに時に激しく、赤裸々な信仰の吐露といった作品もありました。数ある詩の中で私は『くも』という詩が好きですね。

 『雲』
 雲が ある日は
 雲は 悲しい
 雲が ない日は
 空は さびしい

さて、八木重吉さんの詩『こころよ』に「うなりやべべん」がメロディーをつけて三味線片手にシャウト、これがなかなかナイスな出来映えで、ついつい口ずさんでしまいます。
こころはどこへ?   YOU tubeでどうぞ↓

 『こころよ』
 こころよ、では いっておいで
 しかしまた もどっておいでね
 やっぱり ここが いいのだに
 こころよ では いっておいで

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