おにぎり

おにぎり 握った 母さんに

握り返したい 感謝の手

親が子どもを大切に育てることを「手塩にかける」といいます。おにぎりを握る時、小皿に盛った塩を手でつまんでそれぞれに味を決めます。そこから転じて、子育てに気を配ることの意味になったといいます。ですから辛すぎても甘すぎてもいけないのが手塩のこつなのかもしれません。

現代ではコンビニに、それはそれはバリュエーション豊富な美味しいおにぎりがいっぱいあります。しかし、どんなおにぎりよりも母のおにぎりは子どもにとって特別なもの、私にとって忘れられないもの。ちょっぴり効いた塩味は母の愛情そのものなのかもしれません。
少しずつ老いていく母の姿を見ていると、時には手を握り、なかなか言えない「ありがとう」のひとこと、伝えたいものです。

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