ボクらの地域はボクらがキレイに

毎月最後の土曜日に開催する正心寺こども会、1月は25日でした。曇り空ではありましたが気温も高く暖かい日中となりました。まずは本堂にてお参りからスタート、皆で「お正信偈」をお勤めし、その後法話で「心を見つめる」というお話をさせていただきました。

最近気になっていたのですが、お寺近くの子どもたちの通学路にゴミが捨てられてある状況がありました。そこで今回の子ども会は皆でゴミ拾いのボランティアを実施しました。登下校でゴミの散乱に気になっていた子どももいたようで積極的に、何なら楽しんで『こんなゴミがあったよ』と拾う子どももいました。

 ただ、ゴミの内容が酷いもので、タバコの吸い殻、ペットボトル、ビール缶など、散々たるもの。子どもたちも拾いながら疑問を感じます。『なぜ、こんなものを捨てるんだろう』 『なぜ家に持って帰らないんだろう』頭の中が❓(はてな)になりますが、それでも一生懸命に黙々と拾う姿がそこにありました。

ボランティア活動が終わりお寺に帰ってきて、感想を聞きながら子どもたちと色々と話をしました。道路にゴミを捨てる人の気持ちはよく分かりませんが、おそらく自分中心に生きているからなのでありましょう。自分さえ良ければいい、自分の車さえ自分の家さえキレイであれば、道路や山や人がいないところはどうでもいい、と考えているのかもしれません。しかし、人を批判しているだけでは何も変わりません。残念ながらゴミは無くならないかもしれませんが、こうした活動が子どもたちの心を育てていくのだと思います。

そして、誰しも自分中心に生きていくからこそ、仏さまと向き合い、仏さまのみ教えを聞くことが大切だと言えます。み教えを聞くことによって育てられる心があることを子どもたちとも確認しました。

ある子どもが感想の中で『なんか心がキレイになった気がする』とこう言いました。子どもたちはみんなゴミを拾って靴も服も汚れましたが、ほんの少しだけ心はお掃除されたのかもしれません。

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